インプラントは、自分の歯と同じような噛み心地や見た目を再現できる人工歯です。
歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、そこに人工の歯を装着するため、ずれたり留め具が目立つこともありません。
メインテナンスをしっかり行うことで、長期的に使用していただけます。 当院では手術の安全性と精度を高めるために、
「手術用ガイド」と呼ばれるマウスピースを使用しています。インプラント体を適切に埋入できるよう、
位置・角度・深さなどを導いてくれるため、切開箇所が最小限で済み、出血や痛み、腫れを抑えられます。
また、手術時間が短縮されるうえ、血管や神経を損傷するリスクも減らすことができます。
インプラントとは
インプラントは、歯科治療の一つであり、欠損した歯を取り扱うための効果的な方法です。欠損した歯を再建するために、
人工的な歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付けます。
見た目や機能の面で自然な歯に最も近い結果を得ることができます。
インプラント治療のメリット
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01
自然な見た目と機能
インプラントは、天然歯とほとんど変わらない外観と機能を提供します。しっかりと顎の骨に結合するため、咀嚼や話すといった口腔機能を自然に回復させます。
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02
周囲の歯に負担をかけない
通常のブリッジや入れ歯と比べて、インプラントは周囲の歯に負担をかけません。隣接する歯の削りや矯正が不要なため、自然な歯を損傷することなく、インプラントを取り入れることができます。
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03
長期的な解決策
インプラントは、適切なケアとメインテナンスが行われれば、長期的な解決策となります。他の代替方法に比べ、耐久性が高く、長期間にわたって正常な噛み合わせを維持できます。
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04
顎の骨の維持
歯が抜けると、顎の骨は徐々に吸収されてしまいますが、インプラントは人工的な歯根として骨と結合し、骨の維持を促進します。これにより、顎の骨の萎縮を防ぎ、顔の形状や輪郭を保つことができます。
インプラント治療のデメリット
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01
手術が必要
インプラント手術は、顎の骨に人工の歯根を埋め込むため、一般的には手術が必要です。手術には一定のリスクや回復期間が伴いますが、多くの患者さまは手術後に問題なく回復しています。
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02
高い費用
インプラント治療は、他の代替方法に比べて費用が高くなることがあります。手術や人工歯冠の製作など、治療全体の費用を考慮する必要があります。ただし、長期的な視点から見れば、インプラントは耐久性が高く、他の方法に比べてコストパフォーマンスが高いと言えます。
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03
治療期間が長い
インプラント治療は、一般的には複数回の手術や治療工程が必要です。人工歯根が骨に結合するまでには時間がかかるため、治療期間が数ヶ月から半年以上にわたることがあります。ただし、個々の症例によって異なりますので、一度ご相談ください。
インプラント治療の流れ
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STEP 01
初回の診察とカウンセリング
インプラント治療の第一歩は、初回の診察とカウンセリングです。患者さまの口腔状態を詳しく診断し、治療の適応性や予後を判断します。また、患者さまのご希望や疑問にも丁寧にお答えし、治療方針を共有します。患者さまの口腔状態や全身の健康状態に基づいて、最適な治療プランを立案します。 初期のむし歯は、一般的に痛みを伴わず、視覚的にもわかりにくいです。しかし、歯科医師の定期的な検診によって早期発見が可能です。早期のむし歯は、適切な予防策や生活習慣の改善によって進行を止めることができます。
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STEP 02
治療計画の作成
初回の診察後、患者さまに合わせた具体的な治療計画が作成されます。インプラントの数や位置、手術の方法などが決定され、患者さまに説明いたします。また、治療に関する費用についてもご説明いたします。
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STEP 03
手術
治療計画が確定したら、手術が行われます。手術は局所麻酔下で行われ、専用の器具を使用してインプラントを顎の骨に埋め込みます。手術後は、十分な経過観察のために一定期間、組織の回復を待ちます。必要に応じて、一時的な仮歯を装着することもあります。
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STEP 04
人工歯の製作
手術から一定期間後、インプラントが骨と結合する「オッセオインテグレーション」が進行したことを確認します。その後、人工歯の製作が行われます。患者さまの咬合や美しさに配慮し、専門の技工士と連携して自然なかみ合わせや色調を再現します。
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STEP 05
人工歯の取り付け
人工歯が製作されたら、それをインプラントに取り付けます。適切な咬合や審美性を確認し、患者さまのご希望に沿った形態に仕上げます。また、取り付け後も定期的な経過観察とメインテナンスが重要です。適切なホームケアや定期的なクリーニングのスケジュールについてもアドバイスをいたします。
インプラント治療後のメインテナンス
インプラント治療後のメインテナンスは重要な要素であり、長期的な成功のために欠かせません。
メインテナンスの目的は、インプラントと周囲の組織を健康な状態に保つことです。適切なメインテナンスプログラムは、
インプラントの寿命を延ばし、合併症や感染症のリスクを最小限に抑える役割を果たします。
以下に、インプラント治療後のメインテナンスの重要なポイントをご紹介します。
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STEP 01
定期的な口腔検査とクリーニング
インプラント治療後は、定期的な口腔検査とクリーニングが欠かせません。 インプラント周囲の状態を評価し、必要なケアを提供します。通常は、半年ごとの診察が推奨されますが、個々の状況に応じて間隔が調整される場合もあります。
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STEP 02
正しいブラッシングとフロスの使用
インプラント周囲の歯と歯ぐきの健康を保つために、適切なブラッシングとフロスの使用が必要です。柔らかい毛の歯ブラシと非アブラasive(非研磨性)な歯磨き粉を使用し、優しく歯と歯ぐきを磨きます。フロスやインターデンタルブラシを使って、インプラント周囲の歯と歯ぐきの間の汚れやプラークを取り除きます。
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STEP 03
インプラント周囲の炎症や感染の早期発見
メインテナンスの一環として、インプラント周囲の炎症や感染の早期発見が重要です。定期的な口腔検査では、インプラント周囲の状態を評価し、必要な処置や治療を提案します。例えば、インプラント周囲の炎症が見つかった場合には、適切な処置や抗生物質の使用が検討されることもあります。
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STEP 04
生活習慣の見直し
インプラントの寿命を延ばすためには、生活習慣の見直しが重要です。喫煙や過度のアルコール摂取は、インプラントの結合力や治癒力に悪影響を及ぼす可能性があります。また、適切な食事やストレス管理もインプラントの健康維持に役立ちます。
インプラント治療後のメインテナンス
- インプラント治療とは何ですか?
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インプラント治療は、歯を失った場合に、人工の歯根を顎の骨に埋め込む手術的な治療方法です。これにより、失った歯を取り戻すことができます。インプラントは、咬合力を復元し、見た目や機能性を改善するために使用されます。
- インプラント治療のメリットは何ですか?
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インプラント治療にはいくつかのメリットがあります。まず第一に、インプラントは自然な見た目と感触を提供します。また、周囲の歯に負荷をかけず、咬合力を向上させることができます。さらに、インプラントは永久的な解決策であり、適切なケアとメインテナンスが行われれば、長期的な耐久性が期待できます。
- インプラント治療は痛みが伴うのでしょうか?
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インプラント治療は一般的には痛みを伴いません。手術時には局所麻酔を使用し、患者さんの不快感を最小限に抑えます。手術後の経過においても、適切な鎮痛薬の処方やケア指導により、ほとんどの患者さんは軽度の不快感や腫れを経験する程度です。ただし、個人の痛みの感じ方には個人差があるため、痛みの心配がある場合は歯科医師と相談することをおすすめします。
- インプラント治療の成功率はどのくらいですか?
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インプラント治療の成功率は非常に高く、一般的には95%以上とされています。ただし、成功率は患者さんの個別の状況や口腔衛生の管理などにも依存します。歯周病や骨の量や質の問題がある場合には、成功率が低下する可能性があります。そのため、事前の詳細な検査や診断を通じて、治療の適格性を判断することが重要です。
- インプラント治療の後のケアはどのように行われますか?
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インプラント治療の後のケアは重要です。正確なブラッシングやフロスを使用した適切な口腔衛生の維持が必要です。また、定期的な歯科検診やクリーニングに通うことも大切です。歯周病やインプラント周囲炎の予防や早期発見に役立ちます。歯科医師は患者さんに合わせた適切なケア指導を行い、インプラントの長期的な成功と健康をサポートします。